平成12年4月に成年後見制度が始まって以来、その利用件数は、右肩上がりに伸び続けています。
平成24年の成年後見関係事件(後見開始、保佐開始、補助開始、任意後見監督人選任事件)の申立数は、合計で3万4689件に及んでいます。
また、親族以外の第三者後見人として最も多く選任されているのが司法書士であり(司法書士6382件、弁護士4613件、社会福祉士3119件)、今後ますます司法書士の活躍が期待されていると言えるでしょう。
法定後見制度は、すでに判断能力が衰えてしまっている方について裁判所に申立て、成年後見人等を選任してもらうというものです。
類型には、その程度に応じて補助、保佐、後見の区別がありますが、圧倒的に後見類型の利用者が多いのが現状です。
最近では、高齢者を狙った詐欺まがいの訪問販売等が増えており、その対策としてこの制度を活用する事例も多いようです。
私自身、84才の一人暮らしの母がおりますが、上記のような被害に会いかけたこともあり、ケアマネジャーと話し合って、保佐申立て手続き中です。
お客様には、様々な事情がありますので、それをふまえて最も良い方法を提案していきたいと思っております。